キヤノンEOS6DとニコンD600を比較してみた

2012年9月13日にニコンよりD600 | ニコンイメージングの発表があり、その4日後の9月17日にキヤノン:EOS 6Dの発表がありました。
両機ともフルサイズデジタル一眼レフですが、EOS5DMarkIIIやD800よりもスペックダウンしたエントリー向けのフルサイズ一眼として登場しました。
両機は発売時期もスペックも、更には価格帯まで似ている部分があり、エントリー向けフルサイズ一眼レフのキヤノンvsニコンといった感じです。

とりあえずEOS6DとD600のスペックを比較して、自分なりにどちらが良いのか考えてみました。

先ず単純に両者のスペックを比較してみました。

項目 キヤノンEOS6D ニコンD600 補足事項
画素数 2020万画素 2426万画素
オートフォーカス 11点(1) 39点(9) ()内はクロスセンサー
連続撮影速度 4.5コマ/秒 5.5コマ/秒
ISO 100-25600(50-102400) 100-6400(50-25600) ()内は拡張時
重量 680g 760g 本体のみの重量
価格 約17.8万円 約19.6万円 2012年9月18日時点の価格.comの最低価格より

上記以外にも比較すべき点はたくさんありますが、今回の記事ではここまでとします。

◆画素数
EOS6DはEOS5D MarkIIIの2230万画素より若干のダウンですが、D600はD800の3630万画素より大幅にダウンしかなりの差別化を図っています。
個人的にはフルサイズはA3プリント程度であれば、2000万画素程度が妥当な画素数だと思っているので、両機とも魅力的な画素数になりました。
ただ気になるのが、キヤノンは200万画素程度しかダウンしていないので、どうせならEOS5D MarkIIIと同じ画素数でもいいのに、と思ってしまいますが、そこはキヤノンの販売戦略上あえて画素数を抑えたのでしょうか?
EOS5D MarkIIIとD800は、D800の方が圧倒的な解像感が高く評価されていましたが、同程度の画素数となったEOS6DとD600の比較画像がどのようになるのか今後が楽しみです。

◆オートフォーカス
数値からすると39点の測距点を持つD600の方が有利と言えます。
EOS6Dは11点とD600に比べると、かなり少なく感じてしまいます。
自分も以前はEOS40Dの9点オートフォーカスを使用して動体撮影をした事がありますが、失敗写真を連発し、「もっと測距点が多ければ」と思った記憶があります。
ただ測距点以外でも両機には大きな違いがあって、EOS6Dは中央1点がF2.8対応で、更に測距輝度範囲が-3EVまで対応しています。
これは暗い状況下でもオートフォーカスが合焦する確率が高く、夜景などでの撮影で有利になります。
更にはF2.8対応の為、F値が2.8以下の明るいレンズを使用した場合に、ピント精度が向上するというメリットがあります。
逆にD600は測距輝度範囲が-1EVまでですが、F8対応の測距点が中央に7点もあるので、テレコンを装着したレンズでF8となった場合でも、オートフォーカスを使う事が出来ます。
両機のオートフォーカスの性能を見ると、EOS6Dは風景(夜景)やスナップ向き、D600は動体撮影(望遠レンズにテレコンを装着した場合も含む)向きの仕様になっていると思います。

◆連続撮影速度
これは単純に多ければ多いほど有利なので、D600の方が良いです。
EOS6Dは最近発売されたEOSKiss6iの5コマ/秒よりも遅いので、最低でも5コマ/秒は達成して欲しかったです。
このスペックを見ても、EOS6Dは連写を必要としない風景向きのカメラである事が分かります。

◆ISO
これも基本的には高い方が有利なので、EOS6Dに軍配ありです。
EOS6DはEOS5D MarkIIIと同じISOなので、上位機種と同等の性能を持たせた事はEOS6Dのセールスポイントの一つではないかと思います。
ISOが高ければ夜景などの暗い場面でも手持ち撮影が可能になる為、撮影の幅が広がります。

◆重量
D600が発表された時も軽いなという印象を受けましたが、EOS6Dは更にその上をいきました。
フルサイズ一眼は重いというイメージがありましたが、APS-Cサイズ機のEOS60Dとほぼ同じ重量は驚異的です。
キャッチフレーズも「世界最軽量フルサイズ」と宣言しているだけあって、EOS6D最大のセールスポイントです。
重さでフルサイズを敬遠していたユーザにとってはかなり魅力的な機種だと思います。
ペンタダハミラー等を使用すれば更に軽量化を実現できたと思いますが、そこはKissシリーズと差別化を図ったようです。

◆価格
EOS6Dの方が2万円ほど安価ですが発売が12月とまだ先なので、9月27日に発売を予定しているD600が、12月くらいになればそれなりに値下がりする可能性もあるので、12月になった時のD600の価格がいくらになるかで、それぞれの売れ行きも左右されそうです。

◆その他
あと両機のスペックを見て気になったのが、シャッタースピードの最速が1/4000秒である事です。
エントリー機ではよくあるスペックですが、中級機以上はほとんどが1/8000~30秒なので、このスペックはちょっと心細い気がします。
※明るいレンズを使った場合、シャッタースピードが遅すぎて露出オーバーな写真になってしまわないか心配です。

そこで最近リリースしたExif-Sumを使って、自分が過去に撮影した写真から、1/8000のシャッタースピードで撮影した写真がどれくらいあるのか調べてみました。
そしたら16060枚のうち、486枚と意外に多い事に気づきました。

ただ、ISOが200以上に設定されていた場合は感度を半分にする事で、シャッタースピードを1/4000秒にする事が出来ます。
なのでISOが100以上200未満の範囲で、かつシャッター1/8000秒の写真がどれだけあるのか、今度は一覧で表示してみました。

EF50mm F1.4 USMのレンズでF1.4で撮影した写真が圧倒的に多く、あとは逆光を使って被写体の影を強調した写真などが、1/8000秒のシャッタースピードで撮影されていました。
結果として撮影枚数は61枚だったので全体的には少なかったですが、やはりいざという時の為に、1/8000秒のシャッタースピードは必要だと思いました。
ちなみに下の写真は、1/8000秒のシャッタースピードで撮影したものになります。

EF50mm F1.4 USMを使用し、F1.4で撮影した写真です。
1/4000秒のシャッタースピードで同程度の露出を維持するためには、拡張感度でISOを50にするとか、NDフィルターを付ける、現像時に露出補正をするなどの対応が必要になります。

全体的に見ると、EOS6Dは風景やスナップ向きのカメラで、D600は動体撮影向きのカメラである事が分かります。
またEOS6Dはフラッシュ内蔵ではなかったり、ファインダー視野率が97%だったり、WiFi内蔵だったりと、上記以外でもD600と仕様が異なる部分もあります。
両機ともハイエンド向けでは無く、APS-Cサイズの一眼やミラーレス一眼からのステップアップを目的としたユーザーをターゲットにしているのは間違いないと思うので、これらのユーザーの撮影志向によって、今後どちらのカメラが選ばれるかは楽しみです。

キヤノン、ニコンの両社が売り上げを伸ばそうと、新たな機種を発表してくれるのは技術の進歩にも繋がり、カメラ好きの自分としてもとてもワクワクし、嬉しく思います。
今回は紹介していませんが、ソニーのα99も新技術満載でかなりスゴイです。
これからも各社切磋琢磨して、素晴らしいカメラやレンズを発表してほしいと思います。

上記で使用したソフトの詳細はExif-Sumにて確認できます。

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